「生活経済学会史」のご紹介

生活経済学会発足25周年を記念し、学会史を刊行しました
 
  生活経済学会は、1985年に発足し、ここに25周年を迎えることになりました。生活経済学会の発足からこの25年、日本は、経済的にも、社会的にも大きな転換を経験しました。1985年には、前川レポートが出され、対外関係から内需拡大へ大きく舵が取られました。その結果、1986年から景気は上昇を始め、人々は好況に酔いしれました。世界からは"Japan as number one"とおだてられ、日本は一瞬の栄華に浮かれました。しかし好況は、あたりまえのことですが永久には続かず、結局根も葉もないバブルとなり、1990年には終了しました。その後、1990年代は「失われた10年」と言われるように我々生活者にとって非常に苦しいものとなってしまいました。また、1990年代に入ると、高齢者の増加、出生率の低下が顕著になってきて、社会保障費の急増、年金負担問題など生活者の将来の安全・安心を脅かす問題が次々に現れるようになってきました。また、1997年の消費税率引き上げ等をきっかけとした景気後退に対処するための財政出動は、景気回復に貢献することなく、ただただ財政赤字をふくらませるだけになり、いまや日本は先進国の中で類を見ない財政赤字国となってしまいました。2000年代になってからは、世界的な流れとなった市場原理主義とも相まって、社会保障歳出の抑制など歳出削減策がとられ、結果として医療の崩壊といわれるような状況に陥ってしまいました。
  このように、現在、生活者を取り巻く環境は非常に厳しい状況に陥っています。そんななかで生活経済学という学際的分野は、それぞれの分野の研究者が、自らの研究を深化させると同時に相互にそれぞれの情報を共有することにより、生活者の生活環境を多方面から分析していくのに最も適した学問分野と考えられます。
「学会史刊行にあたって」より一部抜粋

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生活経済学入門

◆主要目次◆

第T部

学会の変遷

第U部

回顧録

生活経済学会史
生活経済学会発行
非売品